皆さんもご存知のように・・・
今年に入り、高齢ドライバーによる事故が相次いで起きました。
特に、4月に起きた東池袋での自動車暴走事故から潮目が変わり、「運転免許返納へ」という声が大きくなってきています。
本県でも、運転免許を自主返納しやすいようにサポート事業を展開!
→運転免許自主返納者サポート事業
返納後に、様々な特典やサービスが受けられるサポート店などが紹介されています^ ^
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ただ、あくまでも自主返納です。
最近、高齢者は強制的に免許を返すべきだとする傾向があることには、少し違和感を覚えます。
つまり、車に乗り続けたいという思いがあるならば、それも尊重される社会を作っていくことも大切だということです。
もちろん、その場合には、社会全体で安全度を高めていく方策を推進していく必要がありますよね。
そこで、一般質問を利用し、高齢ドライバーの運転技能の維持について、どういった支援を行っていくのかを問いただしたというわけです。
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一つ、データを紹介しましょう
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静岡県内の75歳以上の運転免許保有者は約21万人いらっしゃいます。(H31.4時点)
その内、信号無視などの交通違反をした場合に受けなければならない臨時認知機能検査の受験者は約6700人。(昨年)
さらにその中から、認知機能が低下している疑いがあり、臨時高齢者講習を受けざるを得なかった人が669人。
つまり、ほとんどの高齢ドライバーは、認知機能には特段問題がないという見方もできます。
でも、加齢による体力や集中力の衰えは当然起こるもの!
そこで、運転技能が維持できるような対策が必要になります。
例えば、現在県内では、CG動画を活用した交通事故防止対策を行い、危険予測能力の向上を図るようにしていますが、ここに、実走による訓練を加えてみてはどうでしょうか?
CGでは効果がないとは言いませんが、やはりリアルに運転しながら訓練を受けることには敵いません。
それに、私も両親の運転が怪しくなってきたら勧めたいと思いますが、そういった考えをお持ちの方もいらっしゃるはずです。
これを受け、県は、実走での講習についてのニーズがあるか等のアンケートを実施すると答弁。
今後の新たな展開に可能性が出てきました!
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また、今回の質問では、運転をし続ける場合の支援策を取り上げましたが、冒頭にあったように、免許返納後のサポートも引き続き力を入れていく必要があります。
そして、その一環で紹介したいのが、上の写真の「けんきゃくん」。
こちらは、電動の4輪自転車!
安全な乗り物で、かつ足も動かすことによって健康にも良いという優れものです。
開発されたメーカーさんの話ですと、昨今の免許返納ブームにより、急激に需要が高まってきたとのこと。
ただ、嬉しい反面、問題が一つあって・・・
実は、現行の法律ですと、普通自転車は2輪か3輪と決められていて、このように4輪の場合は、普通自転車専用通行帯を走行することができないんだそうです。
そうすると、道路によっては、わざわざ危険な車道を走行しなくてはならない。
せっかく安全な乗り物として世に送り出したのに、これは悩ましい問題。
でも、こうした開発は、次々と行われていくと思います。
警察本部には、このような事案が実際にあるということと、現場の実態に沿った法改正を求めるよう要望もしておきました。
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あの手この手で、 高齢者にとっても、誰にとっても、安全で暮らしやすい道路環境を作れるよう、これからも努めていきたいと思います!!