※『リニア関連』のバックナンバーは以下
→10月16日「リニア対策PTが始動!!」
→11月1日「リニア中央新幹線南アルプストンネル工事の行方は!?」
過日お伝えしたように、我が会派では「リニア対策プロジェクトチーム」が結成されており、様々な角度から議論を続けています。
特に、外部の方からのご意見は大変参考になるものも多く、最近では・・・
・静岡大学学術院理学領域 森下祐一教授
・NEXCO中日本 名井所長
から、PTメンバーでヒアリングをさせて頂きました。
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それぞれのポイントを列記すると、
(森下教授)
◆山梨側でのボーリング調査はしているが、静岡側ではしないのが疑問。
◆南アルプスの地質について、調査できていない部分が多々ある。
◆JRによれば、大井川の水が毎秒2.03トン減るというが、この計算方法には不確実性があると認めた。
◆2018年10月にJR社長が「湧水の全量を大井川に戻す」と明言されたことにより、ようやく議論できる前提が整ったという段階。
◆ただ、どのようにして水を出さないのかといった工法・アイデアについては、示されていない。
◆地下水についての影響調査はできていないという印象。
◆工事の進捗と並行して、随時リスク管理を行い、報告する体制構築が大切である。
◆JRはリニア新幹線の研究は進めてきたが、トンネル掘削の研究は怠ってきた。
◆南アルプストンネル工事は、青函トンネル以上の難工事で、世界でもこれだけのレベルの工事はない。
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(名井所長)
◆ボーリング調査は、あまりにも深いところではできないのでは。現実的には数10メートルくらいまで。(南アルプス工事では深さ1000メートル以上・・・)
◆普通、トンネル工事をする場合には、事前に井戸や沢の水位・状況をモニタリングして、リスクに備える。
◆事前協議の段階では、何年もかけて地元の心配事に応じて調査も行う。
◆補償は最大で30年。(恒久対応というが、それは30年が常識)
◆リニアの工事は、相当難しいと思う。深くなると土の圧力が高まり、トンネル自体が変形する可能性もある。
◆トンネルの地質が一番影響する。柔らかい砂地は難しい。岩であればやり易い。
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現在、静岡県からは「引き続き対話を要する47項目」について、JR側の見解を求め、その正式な回答を待っている段階です。
しかし、上記のようなヒアリングで得た内容と重ねれば、まだまだ満足のいく調査が行われていないのではと、私たちは判断します。
正直、専門的な話は分かりません。
でも、工事を進めたいJR側と、工事の影響が心配な大井川流域住民側とのリスクコミュニケーションを進めることが必要だということくらい分かります。
急がば回れ!!
全ての当事者が、一つ一つの問題に真摯に向き合えるよう、私たちも側面から支援していきたいと思います。