前回のブログで、静岡県の熊本地震に対する支援の経過や状況をお伝えしました。
あれから10日ほど経過し、さらにその輪が広がっていますので、そちらは県のホームページからご確認ください。
さて、今回の地震で特徴的な被害は、ご承知の通り、地震動による建物の倒壊です。
しかも、度重なる余震によって、自宅の状態が怖くて帰れない。
→でも避難所では息がつまる。
→車中泊する。
→エコノミークラス症候群が懸念される。
こんな悪循環になっているというわけです。
実際に、本県の建築技術職員が現地に出向いて一番初めに行ったお手伝いが、被災した建物の応急危険度判定なんですね。
そして、今日現在までのその判定結果を確認したところ・・・
403件中、被災程度が少なく使用可能なものが、127件。
立ち入る場合には、注意が必要なものとして、130件。
立ち入ることが危険なものが、146件。
このような状況になっています。
つまり、調査した建物の約3分の2は、普通の状態ではなくなってしまったということになります。
これらのことから、本県の今後の対策を考えるならば・・・
やはりそれは、建物の耐震化を今一度徹底するということだと思います。
もちろん、津波対策も重要で忘れてはなりませんが、一番最初に起こる地震動で決定的なダメージを受けることを避ける。
これが何より大事な視点です。
そういった意味では、静岡県はさすがに防災先進県であり、建物の耐震化率は国内トップクラスでありますが、それでもまだまだやるべき仕事はあります。
次回は、この建物の耐震化について、紹介していきたいと思います!