タグ別アーカイブ: ワークライフバランス

オススメ本、読んでみませんか?(1)

今年に入って読書した書籍の中から、数点をご紹介。

『ドイツ人はなぜ、1年に150日以上休んでも仕事が回るのか』
熊谷徹(青春出版社)

→ワークライフバランスが叫ばれて久しい今日の日本。それでもなお、ブラック企業が暗躍するなど、まだまだ理想と現実のギャップが大きい中、休暇を神聖なものとして大切にするドイツ社会の実態から、これからの日本のあるべき姿を学ぶことができる。

『福井モデル』
藤吉雅春(文藝春秋)

→私も所属する今年度の地方分権推進特別委員会に、講師として来ていただいた著者。幸福度も世帯収入も非常に高い北陸三県の様子が細かに伺い知れ、地方創生のヒントとすることができる。

『「学力」の経済学』
中室牧子(Discover)

→経験則ではなくて、科学的根拠に基づいた教育を。人という資源に注力したいが財政の制約もある昨今、いかに効果的な投資をしていくか。今後の教育施策に応用できる箇所は多分に存在する。

『なぜ日本人は、こんなに働いているのにお金持ちになれないのか?』
渡邉賢太郎(いろは出版)

→日本人は世界一、お金のことを知らない。そんな問題意識のもと、お金の歴史、リスク、新しい価値観など、著者が旅して回る世界各国の事例とともに、学ぶことができる。

『グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」』
松田悠介(ダイヤモンド社)

→Teach For Americaの日本版「TFJ」を設立した松田代表による奮戦記。すべての子どもたちに素晴らしい教育を与えることを基本理念に、現在の公教育の課題や処方箋についてもヒントを授けてくれる。

不妊治療支援、そしてワーク・ライフ・バランス。

「しんのすけ通信第10号」でも解説していますが、昨年12月の議会質問で、不妊治療支援について取り上げさせて頂きました。

これは、地元で悩んでおられる夫婦や、実際に僕の同級生から聞いた切実な話が元になっていて、そういう意味では説得力のある質問ができたと思っています。

政府は、一億総活躍社会のために不妊治療支援を拡充すると言っていますが、身体的にも、金銭的にも、精神的にも、実態は想像以上に深刻です。

また、女性活躍とも言いますが、活躍して会社で地位が上がるほど多忙になり、妊娠しにくくなる。あるいは、所得が増える代わりに不妊治療の助成が受けられなくなる。
こうした現実もあります。

そこで質問では、2つのお願いをしました。

1つは、今まさに不妊で悩んでいる方への支援を拡充すること。

静岡県も、独自の助成や男性不妊についても支援策を打ってはいますが、治療を受けている夫婦の負担解消には、まだまだ程遠い内容だと思うからです。

もう1つは、これから出産期に入るであろう若年者や学生に対する啓発の強化です。

県では、これまでに21億円以上を助成しています。
こうした額を抑えていくためにも、早期対応が必要ということと・・・

そして何と言っても大事なのは、会社や経営者に対する意識啓発ですね!

近年では昔に比べ、出産や育児に対する意識は上がってきていると感じます。
イクメンやイクボスといった言葉もよく聞くようになりましたし。

でも、形になっていない妊活や不妊治療への理解は、まだまだ進んでいるとは言い難いと思います。

だから、そうした理解を進めていくために、コツコツであっても啓発をし続けていく必要があるってことですね。

そして、それは広く言えば「ワーク・ライフ・バランス」です。

県のホームページで、「ワーク・ライフ・バランス」について分かりやすく情報発信しているサイトがありますので紹介しておきます↓

http://www.hataraku.pref.shizuoka.jp

是非こうしたサイトも活用して、社会全体で意識・理解を広めていきたいものですね!