しんのすけブログ

佐鳴湖の環境改善(一般質問より)

かつて、日本一水質の悪いことで名を馳せた佐鳴湖ですが、近年は、これまでの官民一体の取組みによって改善の傾向にあります。

その実績として、全国湖沼ワースト1は既に脱却していますし、「清流ルネッサンスⅡ行動計画」が目標としているCOD値8mg/lという数字もクリアされました。

これは、湖底に沈んだ汚泥を除去したり、湖に流れ込む生活排水等を減らしたり、雨水の量を増やしたりという施策の積み重ねが功を奏したわけですが、それでも、まだまだキレイな湖と呼ぶには違和感があります。

そこで私としては、湖は静岡県、周辺は浜松市という管轄の垣根を越えて、もっと連携を密にした上での取組みを促しているところですが、今後について少し面白い動きが期待されます。

それは、現在地元住民や佐鳴湖で活動する各種団体、行政関係部局からなる「佐鳴湖のみらいを育む会」という組織が設置されているのですが、ここで考えられている新しい行動計画の中に、単に水質の値だけでなく、水の色とかゴミの量とか、水辺の植生とか、こうした五感を大切にした新たな指標が設けられているからです。

3月末までには、こうした点を踏まえての行動計画が策定されます。

悪いイメージが先行している佐鳴湖を、数字だけでなく、見た目や居心地の良さから、市民に愛されるものに変えていく。

今後の取組みに、引き続き注視していきたいと思います。